履修のためのヒント
[内容]
(1)2017年度の評価方法…単位認定の方法・採点基準を公開しています｡
(2)評価結果…合格率・評価分布を公開しています｡
(1)2017年度の評価方法
授業内課題(授業終了時に事前の予告なく2回実施) 40点
授業内テスト(講義最終日に実施) 100点
の合計140点に受講態度を考慮して総合的に評価(ただし,合格点60点は変更せず)｡
[授業内テスト問題]
第1問 以下の文章の下線に対応する問(1)〜(9)に解答せよ｡所定の解答欄に納まらない場合には適宜，余白を利用のこと。
A. 産業革命期のイギリスでは，全体として国の富は拡大していったが，労働者の生活は悲惨であった。こうした社会的不平等の原因を生産手段(機械,土地等)の私有にあるとして，公有(国有)化により解決しようとする思想が現れた。これが社会主義思想である｡こうした社会主義思想の代表的著作としては， (1)1867年に第1巻が刊行された三巻からなる著作が有名である。資本主義経済構造の分析が行なわれ，その没落の「必然性」が説かれていたこと(「窮乏化革命論」と呼ばれた)で知られている。こうした社会主義思想に基づき，(2)レーニンらは(3)ロシアで社会主義革命をおこすことになる。
B.1980年代に入ると(4)ソ連経済は深刻な停滞に陥った｡この打開に努力したのが,1985年に書記長に就任したゴルバチョフであった。彼は，ソ連社会の全面的な建て直しを開始する。しかし，改革は保守派の抵抗もあり実効をあげえなかった｡また，政治的自由の拡大は，ソ連を構成する共和国の分離独立の動きを加速させた。1991年8月には，改革に反対し連邦制度を維持しようとする保守派のクーデターがおこる。だが,クーデターは，市民の反発と(5)ロシア共和国大統領の迅速な対応によって失敗に終わる。この結果，その年の12月にソ連は崩壊する｡
C.ロシアにおける経済体制の移行は,急進的な手法によっておこなわれた｡その理論的な支えとなったのが, (6)ワシントン・コンセンサスであった｡しかし,急進改革は,1998年の経済危機によって,最終的に挫折してしまう｡しかし,経済は予期せぬ回復を始めた。ここには, (7)いくつかの原因が存在するが,その中のひとつは(8)資源価格の高騰である｡その中でも原油価格の高騰は,大きい｡このように石油の存在はロシアの強みである｡(9)だが,それは,ロシア経済に歪みをもたらす要因にもなっている｡現在のロシアでは，資源頼みの経済成長から脱却する試みが行われている。
問 (1-a)著作の名称を記せ。(1-b)著者二人の氏名を記せ。(2)レーニンの属していた党派の名称をカタカナで記せ。(3)何年の出来事か。西暦で記せ。(4-a)国家計画を策定した機関名をロシア語でなんと言うか。カタカナで記せ。(4-b)計画経済の基盤をなす基本的な商品・資材に関して作成される生産および消費の計画の名称を漢字カタカナ交じり6字で記せ。(4-c)「集団農場」をロシア語でなんと言うか。カタカナで記せ。(5)人名(姓)を記せ。(6)その3つの基本方針の内容をごく簡単に記せ｡ (7)「資源価格の高騰」以外の原因を2つ講義内容に則して，ごく簡単に記せ。(8)そのひとつである天然ガスの生産・流通をほぼ独占している企業の名称を記せ。(9) 資源輸出が自国通貨レートを引き上げ，国内の製造業が不振となる現象のことをなんというか。5文字で記せ。
第2問 以下の文章(1)〜(5)にもっとも適する国名を解答欄(1)〜(5)に記入せよ｡なお,あわせて,その位置を地図の数字で記せ。
(1)この国では,2014年2月に「ユーロマイダン革命」と呼ばれる政変が発生した。
(2)この国は，上海協力機構の加盟国の一つであり，アルミニウムの輸出で知られる。
(3)この国は，石油輸出に基づき経済を発展させてきた。首都はアスタナ。
(4)この国は，CIS諸国のなかでいち早く独自通貨ソムを導入したことで知られる。首都はビシュケク。
(5) この国は，ロシアと連合国家創設条約を締結している。
(地図は省略)
(2)評価結果
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履修登録者総数…A |
23名 |
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授業内テスト受験者数…B |
17名 |
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合格者…C |
13名 |
合格率
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名目合格率(C/A) |
56.5％ |
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実質合格率(C/B) |
76.5％ |
[合格率に関する註釈]
履修登録をおこなっても,授業に一切でないし,授業内テストも受験すらしない人も存在します｡このため,「名目合格率」は,ほとんど意味をなしません｡ 実質合格率が実態をより正確に反映していると思われます。
評価の分布
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評価 |
S |
A+ |
A |
B+ |
B |
C+ |
C |
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人数 |
2 |
0 |
2 |
0 |
3 |
2 |
4 |